2009/01/05

岡崎市中央図書館

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オットーさんの会社も始まり、今日からいつもの日常に戻りました。
今日から仕事の人がほとんどだと思いますが、長い休みの後なので、あんまり無理しないでくださいね~。

上の写真は、岡崎市の中央図書館。私のお気に入りの場所です。
ここは複合施設になっていて、蔵書の数はもちろん、会議室、自習室、カフェ、岡崎市歴史資料館、ジャズ資料館、などがあり、とにかく綺麗でスゴイ。

昔から図書館の独特の静けさと空気が好きで、岡崎に来てからも真っ先に場所を確認したものの1つなのです。
ここにいると時間を忘れてしまいますね。

会社に通っている頃は、本と音楽は通勤のお供だったので、かなりの量を読んでいましたが、家にいるとなかなか読む時間がなくて、最近はほぼゼロに近い・・・down

テレビも大好きだけど、活字で小説を読んだ時の自分で勝手に頭の中で情景や登場人物の顔を想像したりするのも楽しいのです。
また読書復活しよう!!

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2008/10/01

野菜の便利帳

野菜の便利帳  板木利隆 / 高橋書店

野菜の便利帳
amazonで注文してから、10日間待ってやっと今日届きました。

スーパーに行けば野菜の旬のものが安くなっているので何となくは分かっていても、1年中置いてあるものが多いので、本当のところはよく分かっていません。
でも、これを読めば一目瞭然eye

料理本とはまったく違って、私達が普段、口にしているものについて、いろいろな情報を教えてくれます。
原産国、栄養成分、エネルギー量、おいしい時期、種類、選び方、保存方法、おいしい食べ方、裏技、その野菜がどのようにできているのか、など、写真とともに、信じられないぐらいの情報量なのです。

さらに、野菜(その中でも葉っぱ類や根菜なども分かれている)、果物、きのこ、香草など、細かく分類されていて、見やすいし、分かりやすいのです。

とにかく写真もきれいで、すごく美味しそうhappy02だし、役に立つ情報が満載で、見ていて本当に楽しいnote
今すぐにスーパーに行って、野菜をじっくり見たくなります。
非常にオススメの一冊sign01

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2008/09/25

火車

火車  宮部みゆき / 新潮文庫

休職中の刑事の親戚が、婚約者がいなくなったので探してほしいと頼んでくることから、この物語の長い長い人探しが始まります。

捜査を進めていくうちに意外な事実がどんどんわかっていくのですが、そのたびに次はどうなるの!次はどうなるの!と私もすっかり刑事になったつもりでドキドキしました。

カードローンと消費者金融のスパイラルにはまる人の気持ちはあまり理解できないけれど、そうならざるを得ない社会背景もあるのだと思います。
破産宣告は本人じゃないとできない、結婚して苗字が変わっても、その住民票からすぐに分かってしまう、住民票を取得するのは厳しいチェックがないので、本人じゃなくても簡単に取得できてしまう、など・・・。

多重債務者は、それを1つ解消するためにまた新たな債務を重ねる・・・その怖さはこの本によって十分に理解できます。
だけど、人を殺してまで他人の人生をのっとるというのまではさすがに理解しがたい。
でも、実際にそういう事件もあるわけだし、いつ誰がどっち側になるかなんて分からないんですよね。そう考えると、とても怖いことです。

ただのミステリーというわけではなく、宮部さんならではの、人物の心の変化が巧妙に描かれていて、だから登場人物の心の動きの過程がよく分かるのです。

よく分かって、本の中に入り込めるんですけど、最後は・・・すっきりしないです。
ここから知りたいことがたくさんあったのに。う~ん・・・wobbly

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2008/06/24

女の勲章

女の勲章(上・下)  山崎豊子 / 新潮文庫

私は山崎豊子さんの作品が好きでよく読んでいます。しばらく読んでいませんでしたが、久しぶりに復活です。
彼女の作品は、綿密な取材による事実関係が細かい描写で描かれていて、さらに人間のいい部分も汚い部分も包み隠さず描かれているので、登場人物がとても個性を持って魅力的に描かれるのです。

戦後の船場出身のお嬢様である主人公が、服飾デザイナーの頂点にのぼりつめるのですが、その中で男女のドロドロとした関係、女同士の欺瞞や嫉妬、マネージャーの男との駆け引きなどの中に埋もれ、もがき苦しんでいた。
その時、やっと女の幸せと心の安らぎを知った彼女は、すべての事を清算しようとするが、どつぼにはまっていて・・・という話。

デザイナーという特殊な世界にいるからではなく、女同士の嫉妬や男女関係のもつれは、どこの世界にもあることだと思いますが、それを分かった上で読んでも、もう胸が痛くなるというか、皆自分の利益を守るのに必死だということがひしひしと伝わってきて、切なくなります。

信頼していた弟子だって、腹の中では何を考えているのか分からず、いつ裏切られるか分からない現実。
彼女のためだと言って、学校を大きくすること、デザイナーとして有名にしてくれるために精力的に駆けずり回ってくれたのにもかかわらず、すべては自分の商才を試したいだけだったという現実。
初めて彼女が愛する人に出会い、心から安心できる場所を見つけ、2人で幸せな再出発をするはずだったのに、結局、その人は自分の保身に走ったという現実。

すべては、彼女の虚栄心が招いた結果ではあるけれども、ラストは、何とも言えない虚無感というか、救われない・・・

題名にもなっている「女の勲章」って何なのでしょう。
この物語の中から、私が納得する勲章を探すのは困難でした。
本当に、何が女の勲章なんだろう。

私は基本的に、主人公の彼女のように男性にべっとりと寄りかかったり、すがったりするのは得意ではないし、好きではないので、彼女の考えが甘いと読みながらずーっと思っていました。
だから、実は彼女にはあまり同情できないのです。
人間関係がドロドロすぎて、読み終わった後、どっと疲れが出ました・・・。

ただ、複雑に絡みあう話ではありますが、早くページをめくりたくなるほどスリリングな展開を、分かりやすく、話の中に読者を引き込んでしまう表現力は、さすがです!

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2008/06/10

サクリファイス

サクリファイス  近藤史恵 / 新潮社

2008年の本屋大賞ノミネート作品。

表紙の絵にも描いてある通り、自転車のロードレースの話です。
ロードレースというのは、あまりなじみのない競技で、ルールも何も知りませんでした。

レースではチームの絶対的なエースの人を勝たせるために走るアシストという人たちがいます。
エースの風よけになったり、敵のスピードを狂わせるために猛スピードで駆け抜けて行ったり、エースの自転車の部品が壊れれば、自分のものと交換したり・・・とにかく、エースが勝つために自分の順位をも犠牲【サクリファイス】にして走る役割の人なのです。

ここで、題名のサクリファイスとはこういうことなのか、と思いました。

ただ・・・
題名のサクリファイスに隠されている意味の深さはラストにならないと分かりません。

自己犠牲の精神というのは、何だかとても日本人的な感じがしました。
外国のチームも同じ役割の人は当然いるわけなので、日本人のチームだからというわけではないと思うのですが、個人競技ではない確実にチーム戦のロードレースには欠かせない存在なのです。

アシストだって、記録を残したい!エースの座になってみたい!などと欲望も出てくると思います。
この本は、アシスト役の主人公のそういう事が頭の中に浮かぶ人間的な部分と、徹底して紳士的にアシストをつとめあげようとするプロの部分との不安定さの描写が絶妙。

誰もが持っているこの不安定さによる人間関係の微妙なずれや疑惑が、衝撃的なラストにつながっているわけです。

「サクリファイス」とはこういうことだったのかflairと驚くばかりです。本当にビックリ・・・

読み始めたら、一気に本の中に読み手を引き込む描写と、ストーリーの構成は、見事としか言いようがありません。
さすがミステリー部門。さすが本屋大賞ノミネート。

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2008/05/09

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ  水野敬也 / 飛鳥新社

友人が面白いと言っていたのを聞いて、興味を持った本です。
作者の水野さんは、私と同じ年。
彼の本は読んだことがなかったけれど、DVDで人の怒らせ方を描いている映像は観たことがあって、大爆笑したのを思い出しました。
だから、彼の本ならきっと面白いだろうなぁ~ぐらいの軽い気持ちで読み始めました。

優しく小説風に書いてある自己啓発本になるのでしょうか・・・?
何かしたいのに何もできないでいる主人公が、インドの象の形をした神様ガネーシャに1つずつ課題を出されて、クリアしながら自分について考えるという話です。
「人生で成功するには」ということが、全然押し付けがましくなく、さらっとなるほど~と思わせてくれます。
関西弁のガネーシャが最高good

難解なことをする必要はなくて、重要なことはいたってシンプルなこと。
でも、そのシンプルなことというのが、実は一番日常生活で忘れがちだったり、実行するのが難しかったりすることなのです。
人が何を欲しているのか考える、笑う、感謝する、自分の良い所を見つけてみる、時間の使い方などなど・・・。

普段の生活の中で、何気なくやっているようで、実はそんなに真剣に深く考えてもみなかった事を考えさせられると、最初は難しく思えても、一歩踏み出してしまえば、新たな発見や自分の中の変化が実感として分かるので、だんだん楽しくなる。

この本の主人公は「人生で成功したい」と言って、この課題をこなしていましたが、成功するためだけじゃなくて、生きていく中でとても大事な事なのだと思います。
これが出来れば、きっと「幸せ」をたくさん感じられるんじゃないかなぁ。

この本は今年、ドラマになるそうです。
ガネーシャは誰かなぁ~。浜ちゃんかな。キム兄かな。
僕は誰かなぁ~。加瀬亮さんかな。

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2008/04/17

閉鎖病棟

閉鎖病棟  帚木蓬生 / 新潮文庫

作者の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの作品は、「アフリカの蹄」を読んだことがあります。
その時に、描写がリアルなので、作品の世界の中にぐんぐんと引き込まれていったのを覚えています。
今回の作品もまたそれと同じで、一気に作品の中に入り込んでしまいました。

重い過去を持ち、世間や家族までもから拒絶されながらも、懸命にがんばって生きようとする患者達のいる精神科病棟の話です。
この病棟で事件が起こってから、その平和な日々が壊れ、患者達の中の何かが変わっていく様子が描かれています。

この小説の作者は、もともと会社勤めだったが、社会人になってから医学部へ入りなおし、今も現役の精神科医として勤務しています。
だからなのか、内部の患者の言葉で描かれたこの本は、とても淡々としていて、でも暖かい言葉でつづってあるのでしょう。

この小説が書かれた時代背景では、まだまだ精神科に通っていたり入院したりしているだけで、世間の目も冷たかったのではないでしょうか。
今では、地域との共存ということが注目されていますが、この時は世間から隔離され、街に出れば悲しい言葉を投げかけられていたようです。

閉鎖病棟にいるといっても、一くくりにはできず、患者達は、患者である以前に1人の人間なので、当然、個性にあふれています。
そして、精神を病んでしまった背景もさまざまです。
そういうことは、当たり前のことなのですが、家族の人でさえも迷惑をかけられたくないの一点張りでなかなか理解できないことなのです。

それでも、「自分」を取り戻すために一生懸命に生きているチュウさんや秀丸さんの姿に、これが人間の本来の姿なのだ、という作者の想いが重なるような気がしました。

事件が起こってからの展開は、涙なくしては読めません。
秀丸さんの手紙の中には、愛のある言葉があふれているし、チュウさんの言葉の中には、優しさがあふれています。
最後のチュウさんの行動は、「人として認められた」という喜びの心の底からの叫びだと思います。

彼らの優しさや強さには、脱帽。
閉鎖病棟にいる患者だけでなく、閉鎖されていない世界にいる私も、前を向いて一生懸命になる勇気をもらえた気がします。

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2008/04/08

ディズニーリゾート150の秘密

ディズニーリゾート150の秘密  TDR研究会議 / 新潮文庫

本屋さんで思わず手にとってしまった一冊。
2003年に発売された本なので、ディズニシーのこととか、タワーオブテラーのこととか、若干情報が古い気もしますが、そこは目をつぶれば、楽しめるのではないかな、と思います。

ディズニーランドもディズニシーも何回も行ったことがあるので、本の中で描かれている描写があれば、頭の中に景色が浮かぶから読んでいて、とても楽しいです。

キャスト達がいる建物の話とか、外国人ダンサーの話とか・・・結構、内部事情に突っ込んだ部分が書いてあったり。
ディズニシーは、アメリカのボツ企画が実現したものだった、などアメリカ・フランス・日本の違いが書いてあったり。
VIP用の隠し扉があり、その中に潜入した時の話が書いてあったり。

「えぇ~知らなかった~」という情報も盛りだくさんです。
池の中にコインを入れる日本人の風習により、イッツ・ア・スモールワールドやジャングルクルーズなどの水のあるところには、必ずお金が入っていて、それは錆びる前に回収し、恵まれない子供達の施設や基金に全額寄付されているそうです。
こんな事、全然知りませんでした。さすが、夢の国ディズニーリゾートですねっgood

無理矢理150個の秘密を入れた感じがしなくもないし、もしかしたらちょっと大げさに書いてあるのかもしれないし、どこまで本当かは分からないけれど、ディズニーにかける想いと調査力は、ただただ感心してしまいます。

ディズニーシーの「シンドバッド・セブン・ヴォヤッジ」のシンドバッドの声を唐沢寿明さんが吹き替えしているなんて知っていましたか?
次回、TDLかTDSに行った時は、ここに書いてあるような細かい部分を絶対に探してみようbleah

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2008/02/18

添乗員騒動記

添乗員騒動記  岡崎大五 / 角川文庫

作者の岡崎さんはフリーランスの添乗員。

昔は、添乗員さんは仕事とはいえ、いろんな国に行けて観光までできて、すごく良い職業だなぁ~と思っていた時期もありましたが、これほど大変な仕事ってありませんね・・・。

お客さんだって、みんながみんないい人だけではない。
一癖もふた癖もある人が結構いて、すべて添乗員任せにする人、わがまま言い放題の人、何かにつけて文句を言う人、etc・・・。
そういう人が1人でもいるだけで、他のツアー客にも影響が出てきてしまいます。

私が添乗員だったら、余計な事はせず、とりあえず何事もなく無事に全員が日本に帰ってこれるようにということだけが先行してしまうでしょう。
でも、岡崎さんは、無事に帰ってくるのは大前提で、とにかく楽しんでもらうというのをモットーにして添乗されています。
知識も豊富だし、現地の人達とのコミュニケーションも素晴らしいし、何とかその土地に触れてもらおうと一生懸命なのです。

私は添乗員付きのいわゆる「ツアー」というのは、この間の南米の時が初めてでしたが、その時の人は、たまたま私と同じ年だったのもあって、いろいろと話していました。
彼女は、「図太い神経でないとこの仕事は無理」と断言していましたが、この本を読むとその意味がよ~く分かります。

突発的なトラブルに対して、どう対処していくか、嘘か本当かは分からないけれど、添乗員の本音がちらっと見られて、面白いと思います。
いろんな国の事情も少しは分かるし。

こんな添乗員さんがいたら、ぜひ参加してみたいなぁ~と思いました。

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2008/01/29

しゃべれども しゃべれども

しゃべれども しゃべれども  佐藤多佳子 / 新潮文庫

噺家の主人公、今昔亭三つ葉は落語の芸の上達がいまいちで伸び悩んでいる。
そこに、悩みや問題を抱える4人がやってきて、落語を習う、という大筋はそんなお話。
でも、作者の絶妙な言葉と、豊かな表現で、読んでいる私の頭の中にも情景がぱーっと浮かび、その場にいるかのような気になるし、何よりもストーリーが抜群!!

どもりに悩まされている気弱なテニスコーチのいとこ、無愛想で素直に言葉がでてこない美人OL、関西弁をしゃべる事で学校でいじめられている小学生の男の子、話下手で仕事にならない野球解説者(元プロ野球選手)・・・と、その4人の登場人物は、年齢も職業もばらばら。
彼らの唯一の共通点は、「言葉が問題で、今の生活に悩みを抱えている」ということ。

そこで、彼らは噺家である三つ葉のところに落語を習いにくるのです。
落語を習ったからといって、今までの性格が180度変わるわけではないけれども、悩んであがいている今までの生活から脱却するための一つのきっかけを求めていたのかもしれません。

言葉や人とのコミュニケーションで悩むことは、誰にだってあること。
私は小学校を3つ変わったこともあり、大阪から東京に戻ってきた時は、本当に言葉に苦労した経験を持っています。
子供は素直に言葉で表現するため、裏を返せば、すごく残酷です。

要領が悪くて、不器用でも、結局は、自分を受け入れて前に進んでいくしかないんですよね。
これでいいんだ、という自信ができれば、ちょっとずつでも動き始めるんですね。

登場人物の一人一人、全員が愛おしくなり、応援したくなる。
そして、私たちも彼らから精一杯の勇気をもらえる。
読み終わった後の爽快感、満足感は、No.1だと思います☆

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