私が、メガネをかけるようになったという話ではないですよ~。
まだまだ視力はよろしいのでございます。
私は小林聡美さんが大好きで、本も読みつくしているというのは、前回の「かもめ食堂」の時にも書きましたが、その聡美さんの新作映画『めがね』の話です。
聡美さんと、市川日実子さんが出ていると言えば、静かな名作ドラマ(と私は思っています)の「すいか」を思い出してしまいました。
今回のテーマは【たそがれ】です。
最初から、撮影場所の与論島の海の美しさに癒されます。
そして、この映画でも、食卓のシーンの美味しそうなこと!!!
余計なバックの音楽をできるだけ排除して、波の音や、生活している中での音、呼吸、など自然の音を全面に出す事で、何とも言えない映画の中の空気感にほわっとします。
出演者の着ている洋服が気持ち良さそうです。
どれをとっても、ゆったりしていて、全身の力が抜けていく感じがいいですね。
春になると、携帯もつながらない場所に集まってくる人達。
でも、皆、他の人が春以外には何をしているのかも知らないし、知る必要もないと思っているのです。だって、その人はその人であることには変わりないから。
人と会って話をする時、何をしている人なのか、どういう人なのか、そういう質問って必ず出てくるし、知りたいなと思ってしまいます。
でも、それって心では思っていなくても、無意識に人と比べたり、求めたりしているのかもしれませんね。
この映画の中で印象的だったのは、もたいさん演じるさくらさんは、軽い手荷物1つでこの島に来るのに、聡美さん演じるタエコさんは大きなスーツケースをガラガラと引いてやって来ることです。
たぶん、このスーツケースは、普段の自分がいる場所での責任とか、しがらみとか、そういうものを表現しているのかな。
タエコさんは最初の頃、ずっと大事そうにスーツケースにこだわってガラガラと引いていて、なかなか捨てられなかったから。
だけど、それを捨てて身軽になった時、初めて、心からの笑顔ができたような気がします。
この島に来てたそがれるのに、そんな重荷は必要ないし、たまには荷物をおろして素の自分に戻れる時があってもいいんですよね。
もしかしたら、生きていくのに必要な事が、この映画には詰まっているのかもしれない。
美味しそうな食もそうだし、社会的な責任もそうだし、それをおろす場所が必要という事もそうだし、他の人に対する気持ちもそう。
映画では抽象的にしか描かれていないので、すべては私の憶測ですけど。
一生懸命がんばって、たまーにたそがれる。
何もしない幸せというのは、何かに夢中になって一生懸命がんばっている人が味わえる感覚なのかもしれないなぁと思いました。
ただ、どっちの映画がいい?と聞かれれば、私は「かもめ食堂」の方が好きでしたけど・・・(´ー`)
なんでしょう。ふわっとしすぎていて、あいまいな感じが多いからでしょうか。
それにしても、もたいまさこさんの存在感って、本当にスゴイ・・・
画面に映るだけで、言葉を発しなくても、なぜが画面が引き締まって浮き出てくるみたい。
あ~、さくらさんのカキ氷食べてみたい(→ܫ←)♡
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